国際開発金融機関の活動は、各国からの出資金や借入金に加え、主要国からの任意拠出金によっても支えられています。日本政府も世界銀行をはじめとする各国際開発金融機関に設立された日本特別基金を通じて資金の拠出を行っており、各機関の活動を側面から支援すると共に、日本の二国間援助との連携強化を図っています。
2008年度、PHRD基金は以下のような活動に活用されました。
技術協力プログラム :
プロジェクトの案件発掘や、事業化のための事前調査などプロジェクトの案件形成に対する支援。
2008年度承認額
IBRD/IDAプロジェクト準備のための技術協力…1.070万ドル
組織 のキャパシティ・ビルディングのための協調融資…670万ドル
進行中のIDAプロジェクトのためのキャパシティ・ビルディング…130万ドル
気候変動関連プロジェクトへの支援 …330万ドル
日本/世界銀行共同大学院奨学金制度 (JJ/WBGSP):
開発途上国の専門家を対象に、大学院修士課程教育を受けるための奨学金を提供。
PHRD/世界銀行研究所(WBI)能力開発グラントプログラム :
世界銀行研究所(WBI)の一連の能力開発活動プログラムを支援。
日本PHRDスタッフ・長期契約コンサルタント(ETC)プログラム:
世銀に採用された日本人スタッフの経費の一部を支援。
日本・世界銀行パートナーシップ・プログラム:
日本と世銀のパートナーシップ強化のための活動を支援。
日本社会開発基金( JSDF:Japan Social Development Fund )は2000年6月、日本政府の100億円( およそ9,500万ドル )の拠出により創設されたもので、世銀がその運営に当たっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場におかれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高い社会プログラムを通して、これらの人々の能力を強化し、開発プロセスへの参加を促進するためにグラントを提供しています。またJSDFでは準備計画、実施段階でシビルソサエティの参加を奨励しています。
JSDFは、アジアを中心に、世界各地の低中所得国を対象としています。JSDFが拠出する案件は、途上国政府の貧困削減戦略(PRSP)および世銀の国別援助戦略(CAS)との整合性があること、準備中の世銀案件のパイロット事業または、進行中の世銀案件の補足事業としての性格を持つことが求められます。また、社会開発という課題にこれまでにない革新的なアプローチを採用したもの、地域団体との協議の後進められる“需要牽引型(demand driven)”のプロポーザル、さらには、社会開発活動を効果的に実施できる現地NGOや国際NGOなどのシビルソサエティと多くの面で協力することを意図したものを優先的に検討しています。
JSDFの年次報告はこちらでご覧いただけます。
JSDFパンフレット
日本語|英語
JSDFアフガニスタン特別支援 ( パンフレット :
日本語| 英語)
「日本信託基金グラントの手続きと実行」はこちらから( :日本語|英語)
JSDFを通じたシビルソサエティとの連携
JSDFプロポーザルの作成・提出は、タスクチーム・リーダー(TTL: Task Team Leader、プロジェクトやプログラムを担当する世銀職員のこと。かつてはタスクマネージャーとも呼ぶ)が行います。したがって、JSDF案件への参画にご関心をお持ちのシビルソサエティ団体の皆様は、世銀側でのカウンターパートとなるタスクチーム・リーダーを確定していただくことが何よりもまず、重要です。
タスクマネージャーを探すには、主に以下の3つの方法が考えられます。
その際、JSDFでどのようなプロジェクトを構想しているのかのアイデアを簡潔に(1ページ程度の英文)でまとめて、あわせて送付いただくことも可能です。現地訪問の際に世銀の各国事務所を訪問する、皆様の活動や現地事務所の現地でのプレゼンスを強化することもきわめて大切です。
なお、世銀が拠出中・拠出予定のプロジェクトとの関連性が全くない場合などは、世銀として対応しかねることもありえますので、あらかじめご了承ください。JSDFの要件や拠出できない活動については、こちらをご覧ください。
各国で世銀が拠出中・拠出予定のプロジェクト一覧、世銀の取り組み(CAS:国別支援戦略)などは、各国における世銀の取り組みをご参照ください。
JSDFの世銀内部での締切は、年3ラウンドがあります。タスクチーム・リーダーは、世銀本部に拠点を置いている場合と、各国事務所に駐在している場合があります。JSDFの詳細はこちらまた、よくある質問と回答はこちらをご覧ください。