日本からの支援による信託基金

国際開発金融機関の活動は、各国からの出資金や借入金に加え、主要国からの任意拠出金によっても支えられています。日本政府も世界銀行をはじめとする各国際開発金融機関に設立された日本特別基金を通じて資金の拠出を行っており、各機関の活動を側面から支援すると共に、日本の二国間援助との連携強化を図っています。

日本からの支援による信託基金


日本開発政策・人材育成基金
Policy and Human Resources Development Fund:PHRD

PHRD ( Policy and Human Resources Development Fund ) 基金は、日本政府と世界銀行のパートナーシップの下に共同で設置された基金です。途上国への資金協力の効果を高めるためには、途上国の人材育成、適切な政策の立案・実施等が不可欠であるとの認識に基づき、1990年7月に設立されました。

2008年度、PHRD基金は以下のような活動に活用されました。

技術協力プログラム :

プロジェクトの案件発掘や、事業化のための事前調査などプロジェクトの案件形成に対する支援。

2008年度承認額
  1. IBRD/IDAプロジェクト準備のための技術協力…1.070万ドル
  2. 組織 のキャパシティ・ビルディングのための協調融資…670万ドル
  3. 進行中のIDAプロジェクトのためのキャパシティ・ビルディング…130万ドル
  4. 気候変動関連プロジェクトへの支援 …330万ドル

 

日本/世界銀行共同大学院奨学金制度 (JJ/WBGSP):

開発途上国の専門家を対象に、大学院修士課程教育を受けるための奨学金を提供。

PHRD/世界銀行研究所(WBI)能力開発グラントプログラム :

世界銀行研究所(WBI)の一連の能力開発活動プログラムを支援。

日本PHRDスタッフ・長期契約コンサルタント(ETC)プログラム:

世銀に採用された日本人スタッフの経費の一部を支援。

日本・世界銀行パートナーシップ・プログラム:

日本と世銀のパートナーシップ強化のための活動を支援。

PHRD基金の年次報告はこちらでご覧いただけます。
2007年度には外部機関によるPHRD評価調査が行われました。報告書の要旨部分は日本語に翻訳されています。報告書はこちらでご覧いただけます。
「日本信託基金グラントの手続きと実行」はこちらから(PDF :日本語英語

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日本社会開発基金
Japan Social Development Fund:JSDF

日本社会開発基金( JSDF:Japan Social Development Fund )は2000年6月、日本政府の100億円( およそ9,500万ドル )の拠出により創設されたもので、世銀がその運営に当たっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場におかれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高い社会プログラムを通して、これらの人々の能力を強化し、開発プロセスへの参加を促進するためにグラントを提供しています。またJSDFでは準備計画、実施段階でシビルソサエティの参加を奨励しています。

JSDFは、アジアを中心に、世界各地の低中所得国を対象としています。JSDFが拠出する案件は、途上国政府の貧困削減戦略(PRSP)および世銀の国別援助戦略(CAS)との整合性があること、準備中の世銀案件のパイロット事業または、進行中の世銀案件の補足事業としての性格を持つことが求められます。また、社会開発という課題にこれまでにない革新的なアプローチを採用したもの、地域団体との協議の後進められる“需要牽引型(demand driven)”のプロポーザル、さらには、社会開発活動を効果的に実施できる現地NGOや国際NGOなどのシビルソサエティと多くの面で協力することを意図したものを優先的に検討しています。

JSDFの年次報告はこちらでご覧いただけます。
JSDFパンフレットPDF 日本語英語
JSDFアフガニスタン特別支援 ( パンフレット :PDF日本語英語)
「日本信託基金グラントの手続きと実行」はこちらから( :日本語英語

 

JSDFを通じたシビルソサエティとの連携

JSDFプロポーザルの作成・提出は、タスクチーム・リーダー(TTL: Task Team Leader、プロジェクトやプログラムを担当する世銀職員のこと。かつてはタスクマネージャーとも呼ぶ)が行います。したがって、JSDF案件への参画にご関心をお持ちのシビルソサエティ団体の皆様は、世銀側でのカウンターパートとなるタスクチーム・リーダーを確定していただくことが何よりもまず、重要です。

タスクマネージャーを探すには、主に以下の3つの方法が考えられます。

  1. 各国の世銀事務所に配置されているシビルソサエティ担当官に直接連絡。
    komori@worldbank.org をCCに入れていただければ適宜フォローいたします。
  2. 世銀東京事務所のシビルソサエティ担当官
    (大森 komori@worldbank.org )に連絡。

その際、JSDFでどのようなプロジェクトを構想しているのかのアイデアを簡潔に(1ページ程度の英文)でまとめて、あわせて送付いただくことも可能です。現地訪問の際に世銀の各国事務所を訪問する、皆様の活動や現地事務所の現地でのプレゼンスを強化することもきわめて大切です。

なお、世銀が拠出中・拠出予定のプロジェクトとの関連性が全くない場合などは、世銀として対応しかねることもありえますので、あらかじめご了承ください。JSDFの要件や拠出できない活動については、こちらをご覧ください。

各国で世銀が拠出中・拠出予定のプロジェクト一覧、世銀の取り組み(CAS:国別支援戦略)などは、各国における世銀の取り組みをご参照ください。

JSDFの世銀内部での締切は、年3ラウンドがあります。タスクチーム・リーダーは、世銀本部に拠点を置いている場合と、各国事務所に駐在している場合があります。JSDFの詳細はこちらまた、よくある質問と回答はこちらをご覧ください。


日本スタッフコンサルタント信託基金
Japan Staff Consultant Trust Fund: JSCTF

日本スタッフコンサルタント信託基金(Japan Staff Consultant Trust Fund: JSCTF)は、世銀支援プロジェクトへの参画を希望する日本のコンサルタントによって活用されているタイドプログラムです。経済、セクター調査及びプロジェクト立案に関連した大型調査活動、ならびにプロジェクト・サイクル中に実地する業務等に資金を提供します。世銀発注案件に関心表明公示(Request for Expression of Interest)は、世銀のウェブサイトのこちらで確認できます。

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