最貧国支援に過去最大の資金調達

向こう3年で約420億ドル
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Press Release No:2007/155/IDA

ベルリン: Angela Furtado
afurtado@worldbank.org

ワシントン: Amy Stilwell(202-458-4906)
astilwell@worldbank.org

東京: 平井智子(81-3)3597-6650
thirai@worldbank.org

ベルリン、2007年12月14日-世界の最貧国において貧困削減に対する支援を行っている世界銀行の一機関である国際開発協会(IDA)に対して、ドナー各国は本日、過去最大となる251億ドルの資金拠出を行うことを決定した。全体の資金規模で見ると、今回のIDA第15次増資(IDA15)は416億ドルに及び、321億ドルであった前回のIDA第14次増資(IDA14)と比べて95億ドル増加した。

世界銀行グループのロバート・B・ゼーリック総裁は、IDA15に関して次のように語る。「ドナーからの拠出は、IDAの歴史において過去最高の拡大となった。これは特にアフリカを始めとする世界の最貧国の貧困克服と持続可能な成長を支援するドナー社会の強い決意を示すものである。」

IDA15のドナーからの資金拠出は、前回増資比で42%増加し、過去最高を記録した。ここに他の世界銀行グループ機関からの資金移転や既にドナーが支払を約束している債務削減分として165億ドルが加わる。

ゼーリック総裁は、このように前例のないドナーからの支援表明に対する賞賛と感謝を込めて、「これらの資金により、世界の五つの大陸において生活する25億人の人々のために、IDAは活動することが出来る」と語った。

「増資に対してこのように多大なる支援が集まったことは、国際機関が行う援助の重要性が強く認識されたとともに、グローバルな開発援助にとっての効果的なプラットフォーム(基盤)としてのIDAに対する揺るぎない支持を表すものだ」

IDA15は、気候変動への対応、地域統合・協力の促進、インフラ向け投資の促進、特にアフリカを初めとする紛争後の国に対する支援などの活動の強化を通じて、低所得国を支援するものである。

IDA15では、合計45カ国のドナー国が資金拠出を行うこととなったが、これはIDAの歴史において過去最高である。この内、中国、キプロス、エジプト、エストニア、ラトビア及びリトアニアの6カ国が新たにドナー国として加わった。中にはエジプトや中国のように、かつてはIDAから借り入れていた国も含まれている。「我々はIDAに対してより多くのドナーが参加するよう、懸命に努力してきた」ゼーリック総裁は語る。「ドナーの裾野が拡がることは、より多くの資金を集める上で大いに助けとなり、またIDAの将来にとって強固な基盤を築くことにもつながる。」

独政府の主催でベルリンにて開催されたドナー国及び借入国との二日間に亘る増資会合の結果、ドナーによる資金拠出額が決まった。独の経済協力・開発省のハイデマリー・ヴィチョレク=ツォイル大臣は、増資の成功を歓迎し、世界銀行は「ミレニアム開発目標(MDGs)を達成する上で鍵を握る機関の一つであるとともに、ロールモデルとして、他の多くの多国間及び二国間のドナーが参照可能な枠組みを提供する機関である」と述べている。

ドナーは、IDAの開発に対する高い効率性を確認するとともに、2015年までに貧困人口を半減するという国際的に合意された目標を含むMDGsを達成するための途上国の努力を支援する上でIDAが極めて重要であることについてもはっきりと認識した。

「我々はこのように巨額のIDA増資の成功とともに、サブサハラ・アフリカに焦点を当てたIDAの業務についても歓迎する」とクフォー・ガーナ大統領(アフリカ連合議長)は語る。「2015年の達成期限が迫る中、アフリカ諸国にとっては、ミレニアム開発目標を達成し、アフリカの人々の生活を向上させる助けとなる国際的なドナー社会、そして何よりも強力なIDAからの支援の目処が立つことは極めて重要である。我々は今回の増資が国際的な支援拡大を実行する上で、力強い一歩を踏み出すものであると認識しており、我々の開発努力に対するパートナーからの支援全体に対する同様の強いコミットメント(関与)が今後も続くことを期待する」

ゼーリック総裁は、IDA15期間における債務削減に対する補填も含めた返済金が、IDA14期間とほぼ同水準に留まったため、今回の増資交渉が特に難しいものになったと語る。これは、全体のIDAの資金規模の増加がドナーによって負担されたことを意味し、ドナーの多大な努力を必要とするものであった。

 

背景

IDAとは、アフリカの39カ国を初めとする世界の最貧国向けの支援を行う世界最大規模のドナー基金である。ほとんど全てのIDAの融資(「クレジット」と呼ぶ)には利子が発生せず、10年の支払猶予期間を含めて返済期間は35年から40年と長期に及ぶ。IDAは債務負担にあえぐ国々への贈与も行っている。IDAは支援対象国に対して、優先事項やニーズに基づいた知的支援や資金支援を行う。

IDAの資金は、主に初等教育、基本的保健サービス、上下水道、環境保護、ビジネス環境改善、インフラ、政策・制度改革などに充てられる。こうしたプロジェクトは、経済成長、雇用創出、貧しい人々の所得向上や生活水準改善への道を開くものである。

創設以来、IDAの融資と贈与は合計1820億ドルに上り、最近では年間平均100億ドル規模で推移しており、アフリカに対するものが最も多くを占めている(約50%)。2007年度(2007年6月30日までの1年間)においては、IDAのコミットメント(誓約)額は過去最高の119億ドルとなった。この内、19%が贈与として供与された。また2007年の新規コミットメントは189のプロジェクトを対象としている。2007年9月には、世界銀行グループはIDA15に対して総額で35億ドルの純益移転を行うことを決定した。この35億ドルの資金移転については、ともに世界銀行グループの機関である国際金融公社(IFC)と国際復興開発銀行(IBRD)から等分に行われる予定。

IDAの活動と成果については下記リンクをご覧下さい。

http://www.worldbank.org/results(英語)

http://go.worldbank.org/VQ16KGENF0(日本語)

 




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