| Available in: Francais, English アフリカ地域担当副総裁オビアゲリ・「オビ」・エゼクウェシリが、2008年に横浜で開催されるアフリカ開発に関する世界規模の会議「第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)」に向けて、世界銀行と日本のパートナーシップ構築に向け動き出しました。 2007年12月27日、東京 - アフリカ地域担当副総裁オビアゲリ・「オビ」・エゼクウェシリが12月12-14日に2日間の日程で訪日、政府、シビルソサエティ、実業界、メディアの数多くの関係者と会談したほか、在日外国特派員協会におけるメディアとの昼食会の席上、アフリカへの支援を強く要請しました。 5月にTICAD IVを開催することから、日本は2008年のアフリカ開発において特に大きな注目を浴びることになります。TICAD IVには40を越えるアフリカ諸国の元首が出席の予定です。また、今年はTICADの後にも日本を議長国として北海道の洞爺湖にてG8サミットが開かれます。アフリカのために具体的な成果を上げるためには、日本政府と、世界銀行やUNDPをはじめ世界のドナー機関が緊密に連携することが不可欠です。日本はアフリカ開発プロジェクトに関して長い間ドナーとして積極的な役割を果たしてきましたが、今回、アフリカからナイジェリアの元閣僚でもあるエゼクウェシリ副総裁が日本政府の疑問や懸念を解消するために来日したことは、日本の関係者の共感を呼び、感銘を与えました。  | 森喜朗元総理大臣とあいさつを交わすエゼクウェシリ 副総裁。(写真中央)逢沢一郎衆議院議員 (日本アフリカ連合(AU)友好議員連幹事長) |
「日本は世界でもきわめて重要かつ戦略的な国際プレイヤーです。大きな責任を担う日本の政府や国民がアフリカに対する責任を過小評価すべきでないと認識していることを大変嬉しく思います」とエゼクウェシリ副総裁は12月14日に在日外国特派員協会で満席の聴衆に向かって述べました。今回の訪日で同副総裁は、多くのアフリカ諸国が5%超の安定した成長率を記録しており、天然資源に恵まれた国々ではさらに高い成長率が見られるとして、アフリカが開発の歴史の曲がり角に来ていることを強調しました。ただし、サブサハラ・アフリカを中心に成長が人口増加のペースにも満たない国々もあり、こうした国々に対する支援においてこそ国際的な開発コミュニティの取り組みを倍加させなければならないと同副総裁は指摘しました。 IDA第15次増資に対する日本の貢献が発表された機会をとらえての今回の訪日は、TICADの成功によって、主要先進国の指導者がG8サミットに集まる前にアフリカ開発支援が勢いづくようアフリカに対する認識とコミットメントを高めたいとする世銀の戦略的取り組みの一環として実現したものです。エゼクウェシリ副総裁は、IDA資金の約50%がアフリカに配分されており、IDA第15次増資において32億ドルという莫大な貢献によりIDA第3のドナーとしての役割を維持した日本の大いなる尽力に感謝すると述べました。  | 写真中央の森喜朗元総理大臣(日本・アフリカ連合 (AU)議員連盟会長)、杉浦正健衆議院議員 (同事務局長)および矢野哲郎参議院議員(同副会長) がオビ副総裁とTICAD IVの準備計画について議論した
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同副総裁は同僚の間では親しみを込めて「オビ」と呼ばれています。アフリカに対して継続的かつより積極的な政治的支援を要請するに当たり、同副総裁は、インフラ、教育、通信の各セクターにおける日本の専門知識を動員してアフリカでのプログラムに最善の形で適用することを望むと述べると共に、IDAの支援によるウガンダのブジャガリ・ダム・プロジェクトなど教育、マイクロファイナンス、インフラの分野での世銀の成功事例いくつかに言及しました。また、不正を根絶し、強力な制度を構築してガバナンス改革を支援することがアフリカの将来にとって不可欠であると主張しました。 2日間という短い日程ではありましたが、エゼクウェシリ副総裁は、日本におけるアフリカ支援推進運動の顔である日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟の創設者、森喜朗元首相と会談しました。また在京アフリカ外交団との会合では、TICAD IVにおいて「本当の意味での行動計画」を確立したいとのアフリカ諸国の大使の声に耳を傾けました。さらに、財務省、外務省、日本の主要開発機関である国際協力銀行(JBIC)と国際協力機構(JICA)ともそれぞれ会談を行いました。また、日本の「世界銀行国会議員ネットワーク(PNoWB)」との朝食会では、アフリカへの支援の使途についての数人の国会議員の懸念に対し説明を行いました。また日本貿易振興機構(JETRO)の理事長、実業界やシビルソサエティの代表とも会談しました。  | (写真左)世界銀行日本特別代表代理 レスター・ダリー、(写真右)前日本外国人特派員協会 (FCCJ)会長のデニス・ノーマイル氏 |
エゼクウェシリ副総裁のメッセージは、重要な年を迎えるに当たり日本における政治的支援と国民の支援を確たるものにするという世銀の取り組み強化をめざしたものでしたが、今回の訪日は通常の訪日とは一線を画すものでした。将来への道筋を示し、アフリカへの支援を熱く要請したのです。「今日皆さんにご紹介したいアフリカは、過去10年間に世界の国々と競争することができ、また国際社会の一員となることのできるアフリカです。アフリカがいつまでも成功できないはずがありません」。そこには、アフリカでは事態が好転し始めているという前向きな見方と情熱が確かに感じられました。今回の訪日が実にタイムリーなものであったことも日本の開発援助コミュニティの主要関係者から評価されました。 エゼクウェシリ副総裁:ナイジェリア国籍、ナイジェリアの元教育相、2007年5月より世界銀行アフリカ地域担当副総裁。 関連リンク 第4回アフリカ開発会議 (TICAD IV)
世界銀行アフリカ地域担当副総裁室
世界銀行 - アフリカ地域パートナーシップ
世界銀行東京事務所: TICAD IV特集ページ
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