サブサハラ・アフリカ地域の展望

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サブサハラ・アフリカ地域の展望

「世界経済見通し2008:世界の経済成長」からの抜粋

サブサハラ・アフリカの成長

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サブサハラ・アフリカの成長は、米国やユーロ圏での需要落ち込みにもかかわらず2007年から2009年にかけても6%近い成長率維持という歴史的な高水準での上昇傾向を保つようである。

2007年のGDPは、上期は5%と堅調に成長を続け、2007年全体では6.1%に達するとみられる。2006年も、域内の石油輸出国や南アフリカの大幅な成長を受け、5.7%と堅調だった。

近年、商品の需要と価格は世界的に押し上げられてきた。これは特に、中国で著しい経済成長が続いていることによるものである。

サブサハラ・アフリカは、石油価格の高騰に供給側として堅調に反応した数少ない地域のひとつである。これは、原油の増産が2004年に14.3%、2005年はさらに7.6%、2006年は8.1%(多数の産油施設が閉鎖されたナイジェリアを除く)と続いたからである。

マクロ経済の安定性が改善したことも、国内・外国投資の好転と共に、成長の持続に重要な役割を果たしている。

近年の債務削減により予算をインフラ・社会分野のプログラムに向けられるようになった。

各国に共通の特徴として、運輸、通信、建築セクターの設備投資が大幅に持ち直している。

さらに、域内の多くの地域が干ばつから立ち直ったことにより、農業分野のパフォーマンスが改善し、成長に弾みをつけている。一方で、非石油分野の商品価格が数年にわたって高水準にあったことで生じた所得効果が個人消費を刺激している。

このところの国際金融市場の混乱が南アフリカの通貨ランドの対ドルでの小幅な下落につながったが、その後、企業の合併吸収の動きに関連して資本流入が見込まれたため反転した。

ドル安のためにランドの名目実効為替相場は11.2%下落して2007年7月時点の水準に戻った。今のところ南アフリカの資産急落の兆しは見られず、国内の成長見通しに際立った悪影響の兆候はほとんどないようだ。

2008-2009年の域内成長はそのほとんどが底堅い内需によるものとなるだろう。ただし、サブサハラ・アフリカ地域の大国である南アフリカでは民間需要が低迷している。高金利と実質所得の下落が実質支出を抑えているのだ。

最近洪水に見舞われた国々では農民の所得が急落しており、短期的に成長、特に個人消費を阻害するだろう。ただし、政府やドナーによる資金移転や援助により影響を一部緩和できるかもしれない。

国際的な信用状態が逼迫し商品価格が下落しているが、中国やインドなど急成長を続ける途上国からの大規模な戦略的投資もあって、好調な投資が続くと見られる。

特にモザンビークのモアティゼ石炭プロジェクトでは、2007年上期の投資額が14億4000万ドルに上った。マダガスカルでも、大規模な投資が行われている。

うした状況を受け、サブサハラ・アフリカのGDPは2008年末まで6%以上の水準を維持した後、2009年には石油輸出国が国際的状況に反応して産油量をやや制限するため、5.8%に低下すると見られる。




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