| レッド・シューズ・ファンデーション、世界銀行情報センター(PIC東京)共催 | (写真左から)ドラムス村上寛さん、 ギター杉本喜代志さん、ベース中村照夫さん、ピアノ青木弘武さん(写真木村四郎) |
2008年6月23日、東京 – レッド・シューズ・ファンデーションと世界銀行情報センター(PIC東京)は本日、「中村照夫と仲間たち3~エイズ・アウェアネス・スペシャル・ライブ」を共同で開催しました。会場となった東京・内幸町の富国生命ビル1階ロビーの世界銀行情報センター(PIC東京)ではあわせて60名以上が、中村照夫さん(ベース)、青木弘武さん(ピアノ)、村上寛さん(ドラムス)、杉本喜代志さん(ギター)のジャズ演奏に聴き入り、仕事帰りにロビーで足を止める人も多くいました。 冒頭、レッド・シューズ・ファンデーションのボードメンバーの平塚紘さんが、これまで開催してきたエイズアウェアネス・コンサートの概要と経緯を説明しました。また、世界銀行の谷口和繁・駐日特別代表が、今年5月に横浜で開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)でも取り上げられたHIVエイズをはじめ保健衛生分野などの様々な開発課題について関心を高めていくことが重要と述べました。 同じ会場で写真展「南部アフリカの人と自然」(6月27日まで)を開催している写真家・山形豪さんも参加し、ライブ後半の冒頭で、一人でも多くの皆様に南部アフリカの様子を写真を通じて知っていただきたいと述べました。 世界人口は約67億人、1日1ドル未満での生活を余儀なくされている人は約10億人。HIV感染者は3500万人に達しています。世界人口の約10%が住むアフリカには、世界のHIV感染者の60%以上が住んでいるのが現状です。また日本では毎年HIVエイズを巡る社会問題への関心が高まりが求められる一方、先進国で唯一、HIV感染者が増加しています。 こうした現状を目の当たりにし、ニューヨーク在住のベース奏者・中村照夫さんが立ち上がったのは13年前のことでした。45年前に単身で渡米し、アメリカの音楽シーンの第一線でベース奏者・プロデューサーとして活躍している中村照夫さんは、様々な人種が集まるニューヨークで、人種の枠を超えてジャズを演奏してきた経験、ミュージシャンなどの友人たちがエイズで命を落としていく現状から、差別、偏見、社会問題の解決のために社会的なシステムの枠を超え、個人で社会に目を向け、社会に関わる意欲を持つ必要性に気づきました。そこで「アウェアネス(気がつくこと、知ってとらえること)」の機会として、毎年日本で、アジアやアフリカなど途上国や日本でのエイズの現状に関する専門家の講演とジャズ演奏を行うコンサートを開催してきました。 昨年11月26日には世界銀行情報センター(PIC東京)初の音楽イベントとなった「中村照夫と仲間たち~エイズ・アウェアネスのための絵・音楽・映像・写真の展覧会」開催記念ライブ、12月2日には世界銀行や国連大学と協力して東京・青山の国連大学ウタント国際会議場での公演をはじめ東京と山梨でのコンサートを実施しました。今年4月17日には世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)でテレビ会議で世界各地の10ヶ所を同時中継し、澤田滋正・日本大学医学部教授、石弘之・前北海道大学教授、中村照夫さんをスピーカーに迎えてセミナー「芸術の力~エイズ・アウェアネスということ」と世界銀行情報センター(PIC東京)でのライブ演奏と宮下明義写真展を行いました。 今年8月には日比谷シティ特設ステージでのエイズ・アウェアネスのためのスペシャル・ライブ・イベントや、12月1日世界エイズデーの前後での、国連大学ウタント国際会場をはじめ各所でのエイズア・アウェアネス・コンサートなども構想されています。 なお、昨年11月26日と今年4月17日の世界銀行情報センター(PIC東京)でのライブでも演奏したドラム奏者の植松良高さんが6月1日急逝しました。今回のスペシャル・ライブでは、写真家・宮下明義さんが撮影した、4月17日に植松さんが演奏する様子の写真もあわせて展示されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 レッド・シューズ・ファンデーション アーティスト紹介
中村照夫 (プロデューサー、べーシスト)
1942年東京・神田生まれ。22歳で渡米、ハーレムで伝説の巨人たちからジャズの心を学ぶ。70年代後半からザ・ライジング・サン・バンドを率い、「マンハッタン・スペシャル」などがビルボード誌のジャズトップチャートでトップ10入り。ニューヨークを拠点にプロデューサーとしての活躍も目覚しく、エイズの流行で多くの有能なミュージシャンの生命が失われていった現実に接して、96年6月、マンハッタンで最初のエイズ・アウェアネス・コンサートを開き、大きな反響を集めた。第24回南里文雄賞を受賞。
青木弘武 (ピアニスト) 1953年滋賀県大津市生まれ。大坂音楽大学卒業後、大坂、神戸を中心にプロデビュー。1980年上京。都内のライブハウスを中心に、全国の有名ホテル及びライブハウスで公演を行う。そのピアノは楽しく、ファンキーにドライブし、リリカルなバラードプレイは高く評価を得ている。また、ヴォーカルのバッキングにも定評があり、スウィングジャズとクラシカルなピアノに、女性ファンも多い。活動は著名なミュージシャン、ヴォーカリストとの共演のみならず、和太鼓、中国の竹笛などアジアの楽器との共演も試みる。1998年、初のリーダーアルバム『ウェディング』をリリース。
村上寛 (ドラム) 1948年東京生まれ。1967年 本田竹広(pf)トリオで活動を始める。菊池雅章6、菊池・ゲイリー・ピーコック・トリオ、渡辺貞夫カルテット、菊池雅章クインテットに参加。その間、マル・ウォルドロン、ジョー・ヘンダーソン、山本邦山など内外のミュージシャンとアルバムを発表。1978年~81年、ネイティブ・サンで活動し「ネイティブ・サン」「サバンナ・ホットライン」など5枚のアルバムをリリース。その後、ザ・カルテット、フォー・サウンズで活動、レコーディングも行う。1994年、インドのJAZZ YATORAに自己のグループで出演。ケイ赤城、佐藤允彦、峰厚介、増尾好秋、穐吉敏子などと数多くのセッションで活動している。
レッド・シューズ・ファンデーションは、伝承音楽としてのジャズを中心に多様な芸術の力に触れ、「楽しみ・感じる」機会を多くの方々と共に持ち、HIVエイズ問題をはじめ、人々の生活に大きく影響する様々なテーマの「アウェアネス(気付いていること、自覚、認識、心・意識性)」を提唱するコンサート・イベントを開催する任意団体です。2007年は「レッド・シューズ・ファンデーション エイズ・アウェアネス・コンサートツアー2007~愛する人の事を考えました」を、国連大学ウタント国際会議場(12月2日)、防衛大学校アリーナ(横須賀 12月3日)、東京タワー cafe Lounge THANK (12月4日)、日本航空学園 (山梨 12月5日)で行いました。また今年4月には、「中村照夫と仲間たち2~芸術の力、エイズアウェアネスということ」と題し、世界各地の10ヶ所を同時中継するテレビ会議セミナーとライブ&宮下明義写真展を世界銀行情報センター(PIC東京)と共催しました。
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