食糧危機と世界銀行の取り組み

世界銀行グループは2008年5月、12億ドル相当の緊急融資制度である世界食糧対応プログラム(GFRP)を設立し、支援をもっとも必要とする国々への対応を進めている。GFRPは2009年2月12日現在、30カ国に8億6600万ドル相当を承認し、4億9700万ドルをすでに実行している。さらに8カ国でのプログラムを対象に2億8800万ドルが準備中である。

GFRPは現在、アフガニスタン(800万ドル)、バングラデシュ(1億3000万ドル)、ベニン(900万ドル)、 ブルンジ(1000万ドル)、中央アフリカ共和国(700万ドル)、ジブチ(500万ドル)、エチオピア(2億7500万ドル)、ギニア(1000万ドル)、ギニアビサウ(1000万ドル)、ハイチ(1000万ドル)、ホンジュラス(1000万ドル)、キルギス(1000万ドル)、ラオス(300万ドル)、リベリア(1000万ドル)、マダガスカル(1000万ドル1200万ドル)、マリ(500万ドル)、モルドバ(700万ドル)、モザンビーク(2000万ドル)、ニカラグア(700万ドル)、ネパール(3600万ドル)、ニジェール(700万ドル)、フィリピン(2億ドル)、ルワンダ(1000万ドル)、シエラレオネ(700万ドル)、ソマリア(700万ドル)、南スーダン(500万ドル)、タジキスタン(900万ドル)、トーゴ(700万ドル)、イエメン(1000万ドル)、ヨルダン川西岸・ガザ(500万ドル)に資金を拠出している。

資金は、貧困に苦しむ子供たちをはじめ弱い立場にある人々への食糧提供、妊婦・授乳中の母親・乳幼児への栄養補助食品の提供、食糧輸入のための追加費用の補填、次の作付け期のための種子の購入に充てられる。  

  • GFRPは、150カ国が承認した世界銀行グループの世界的な食糧「ニューディール政策」の一部である。この政策は、学校給食、労働の対価としての食糧供給、条件付現金給付などのセーフティネット、農業生産高の向上、バイオ燃料の影響についての正しい理解、補助金や貿易障壁の撤廃など、短期、中期、長期的な対応を推進する。
  • 今後数カ月間、食糧危機に対応するためにバングラデシュに1億3000万ドル、フィリピンに2億ドル提供。
  • ガーナ、ブルキナファソ、エリトリア、マラウィ、ブルンジ、トーゴ、マダガスカルに対してGRFP資金以外にIDA資金を合計9000万ドル承認。
  • 農業分野の融資を今後1年間で60億ドルに増大。
  • 貧困国と小規模農家を保護するリスク管理制度として、気候デリバティブや穀物保険を発足。マラウィが世界銀行の新たな気候デリバティブを活用する最初の国のひとつ。インデックス気候デリバティブは資本市場に対するリスクを軽減。予め決められた条件に基づき、気候が悪化した場合に支払いが行われる。
  • アフリカ向け農業融資を4億5000万ドルから8億ドルへ、ラテンアメリカ向けは2億5000万ドルから4億ドルへほぼ倍増。
  • 南アジアの農業・農村開発の新規プロジェクトに対して10億ドル以上支援。
  • 2008年度、農業ビジネス・サプライ・チェーンに国際金融公社(IFC)を通じて13億ドル以上を投資。
  • 社会的保護、栄養、食糧安全保障、社会リスク緩和のための融資を今後1年間で8億ドルへ倍増。
  • 主要穀物生産国に対し、食糧輸出禁止の撤廃、新たな禁止の自制を呼びかけ。
  • 他のドナー機関と連携し、サブサハラ・アフリカの農業開発のためアフリカ連合NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)プログラムへの取り組み。
  • 食糧危機に関して40カ国以上と政策対話を実施。
  • ブルキナファソ、ブルンジ、エリトリア、ギニア、ギニア・ビサウ、ケニア、リベリア、マラウィ、マリ、モーリタリア、ニジェール、シエラレオネ、トーゴなど危機の影響を強く受けた国の緊急ニーズ調査実施。

 

関連リンク

GFRPプロジェクトの現状 
Food Crises: What the World Bank is Doing 




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