世界銀行セミナー「金融危機と開発援助」

小寺清事務局長(右)と谷口駐日特別代表(左)

2008年11月26日、東京 - 世界銀行東京事務所は本日、パブリックセミナー「金融危機と開発援助」を開催し、来日中の小寺清・世界銀行・IMF合同開発委員会事務局長兼世界銀行副官房長が「トリプル・ヒッツ~グローバル金融・食糧・エネルギー危機の衝撃」をテーマに基調講演を行いました。

小寺事務局長は、食糧、エネルギー危機によって悪化してきていた開発途上国の貧困状況が、今般の金融危機により更に悪化し、危険水域に進んでいると警鐘を鳴らしました。特に金融危機により、①先進国の輸入減少、②出稼ぎ労働者からの送金減少、③信用収縮による民間資金流入の減少等の経路により、金融危機が途上国の実体経済にも深刻な影響をもたらすとしつつ、これによって気候変動などの世界的な重要課題が忘れられてはならないとし、今こそ途上国の声を含めたグローバルな対応が必要との認識を示しました。その上で、食糧・エネルギー・金融の「トリプル・ヒッツ」の状況がヒューマン・クライシスとならないような努力と、低所得国向けのタイムリーな援助が必要で、そのためには持続可能な貧困層に配慮したグローバリゼーションが鍵であることを説明しました。さらに、世界銀行の貢献として、世界銀行グループ全体(IBRD・IDA、IFC、MIGA)それぞれの特性を活用した支援の拡大、貧困層へのエネルギー・イニシアティブ、国際食糧危機対応プログラム、気候投資基金など分野ごとの取り組みや、世銀の政策決定プロセスにおける正統性向上の観点から途上国・体制移行国の声と投票権の拡大に向けた取り組み状況なども紹介しました。

東京会場の様子

4大学がテレビ会議で参加

G20 金融サミットが開催された直後ということもあり、今回のセミナーは短い募集期間にもかかわらず100名を超える参加登録をいただきました。また、新潟の国際大学、別府の立命館アジア太平洋大学、横浜国立大学、神戸大学あわせて80名以上がテレビ会議で参加しました。

PDF資料



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