課題
ブルガリアでは、市場経済への移行を始めた当初と比べると大きく進歩しています。10年に及ぶ健全なマクロ経済政策と徹底した構造改革が功を奏し、人口760万人のブルガリアは2007年1月に欧州連合(EU)に加盟しました。その当時、ブルガリアの国民一人当たり所得は、EU加盟国平均のわずか37%でした。2008年、この数値はわずかに増えて41.8%となりました。ブルガリアは、EU加盟の恩恵をしっかりと受け止め、他の加盟国並みの生活水準を達成したいと切望しています。ところが、特に人口の減少と高齢化という背景もあり、ブルガリア経済の生産性向上が引き続き課題となっています。ブルガリアの人口は、2000年から2025年の間に18%減少するとみられており、これは、ヨーロッパ・中央アジア地域で見込まれる二番目に大きな人口減少です。
現在ブルガリア政府は、平均的なEU加盟国の生活水準達成に向けた歩みを加速するため、国際市場価格の悪影響軽減、生産性向上、公共機関とガバナンスの強化を図っています。
アプローチ
収入管理・改革プロジェクトが、ブルガリアの公的収入徴収システムの有効性と効率性を高め、民間セクター開発を促進するため、税と社会保険料(年金、健康保険などの保険金)徴収の統合を支援しました。
登記・土地台帳プロジェクトが、過去3年間に不動産取引件数を27%伸ばすなど、不動産市場の安定化と効率化に貢献し、ひいては投資拡大と経済成長を実現しました。
社会投資・雇用促進プロジェクトが、学校の修復、エネルギー効率化、小さな村落での上下水道整備を実現し、老人ホームや孤児院の改修を可能にしました。同プロジェクトの労働市場コンポーネントの下、2万1000人が、雇用関連のサービスを受けるか、失業者向け雇用サービス・サポートの小口契約を通じて仕事に就くことができました。
さらに、世銀は分析・知識サービスを通じて、ブルガリアが堅調な経済成長と健全な財政管理、サービス提供の改善を促進するための適切な一連の政策を選択できるよう支援しました。多数の世銀報告書が、ステークホルダーおよび社会においてブルガリアの改革アジェンダについて議論しコンセンサスを得ることに役立ちました。また、政策担当者による開発課題の捉え方と対応の仕方も、こうした報告書を通じて形作られました。
国際金融公社(IFC)は、国内企業の支援および外国の民間投資家誘致を通じてブルガリアの競争力を高めることを目的に支援を行っています。過去5年間に、金融市場、一般製造業、エネルギー、石油・ガス、農業の6件のプロジェクトに約2億9000万ドルの投資が行われました。
結果
IBRDは、過去10年間に3件のプロジェクトを通じ、ブルガリアに貢献して、以下の通り具体的な結果を出しました。
- 2002年以降、疎開投資・雇用促進プロジェクトを通じた小規模社会インフラ改善とサービスにより、70万人以上が恩恵を受けました。
- 歳入管理の改善と堅調な経済成長により、2002年から2008年の間に税と社会保険料収入が対GDP比4.6%増えました。これは、新たにEUに加盟した国の歳入増として最大です。
- 不動産取引の登記と担保設定の所要時間が、それまでの7日間からわずか1日に短縮されました。
Voices
次のステップ
世銀は、政策対話および関連するタイムリーな助言サービス、ならびに資金提供に、引き続きブルガリア政府を関与させていきます。世銀は現在、2009年7月に発足した新政府と協力して、2010-13年の国家パートナーシップ戦略の策定を進めています。






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