南アジア地域におけるIDAの取り組み

IDAは貧困層の基礎的サービスへのアクセスを支援しています。
過去10年間にIDAは、各国で以下のような結果を残しました。

教育
  • 世界中で中等教育を受けられるようになった子供は5億1900万人以上(うち47.5%の2億4550万人は女子)。バングラデシュでは、女子就学数が1991年の110万人から2006年には440万人に増加。インドでは2001年以降、新たに2000万人近くの子供が小学校に通えるようになった。
  • 今日、インドの子供の98%以上が自宅から1キロ以内で小学校に通学できるようになった。学校教育を受けていない子供の数は、2003年の2500万人から500万人に減少。
  • パキスタンのパンジャブ州では、初等教育への就学率が2001年の45%から2007年には62%に上昇(女子は43%から59%、さらに農村部の女子は38%から55%に)。
  • 2009年、スリランカの子供の90%が小中の基礎教育(1~9年生)を修了(2005年は80%)。
保健
  • アフガニスタンの農村部で数百万人が初めて基礎的医療サービスを受けられるようになった。アフガニスタン全体では2003年の9%(対総人口比)から2008年には85%にアクセス改善。
  • 1980年から2008年の間に、南アジア地域の乳幼児死亡率は(出生1, 000人当たり)133.7人から57.6人へと改善。ネパールでは、1996年の79人から 2006年には48人と40%改善。
  • 日本の子供人口の18倍に相当する3億1000万人の子供に予防接種を投与。スリランカでは98%の子供にはしかの予防接種及び三種(ジフテリア・百日咳・破傷風)混合ワクチンを投与。ネパールでは2006年、人口の83%がすべての予防接種を受けた(1996年は43%)。
  • スリランカでは、IDAが支援する保健セクター開発プロジェクトにより、35歳以上の女性に対する糖尿病、高血圧、乳がん、子宮頸がんの検診が2004年の10万人当たり1,011人から2,367人と倍以上に。妊婦検診の比率は14.3%から73%へ向上。産後ケアは67%から75%に改善。
運輸
  • 世界中で、地球ほぼ3周分に相当する11万8000キロ以上の道路を建設・復興。13万4000キロ以上の道路を維持管理。
  • アフガニスタンでは、約3,000キロの農村道路を復興。同時に農村部の人々に540万日分の短期雇用を創出。
  • 農村道路プロジェクトによりインドの平均世帯収入が50-100%拡大。市場アクセス改善と生鮮品の腐敗による無駄削減により、農家は農産物からの収入を増加。
農業・農村開発
  • パキスタンでは、4600か所の灌漑プロジェクトにより、約18万6000エーカーの農地及びかつて荒地だった4万エーカーの生産性が向上。スリランカでは3万5000ヘクタールの灌漑及び2004~2009年に行われた7件の灌漑修復計画により5万5000戸の農家が恩恵。
  • ネパールでは、25州で100万人以上の農民が収入増運動とコミュニティ・インフラ・プロジェクトの恩恵を受け、収入が15%向上。
  • スリランカでは1万5600戸以上の世帯が初めて道路へのアクセスを確保し、3万2000世帯以上に上下水道及び橋梁の恩恵。最貧困地域の1,034の村落で20万世帯がコミュニティ・インフラと生産的投資の恩恵。
上下水道
  • ネパールでは、75州のうち74州の120万人以上を対象とする農村上下水道プロジェクトの結果、きれいな水へのアクセスが農村人口の77%から89%に増加。きれいな水と衛生状態の改善により、下痢による子供の死亡数が10%以上削減。
エネルギー
  • バングラデシュでは、農村電化プログラムにより2003年以降約8,500キロの電線が新たに整備され、60万人が配電網にアクセス。32万人が家庭用太陽光発電システムを享受。人口密度の高い地域では、エネルギー効率の高い小型蛍光灯約1000万本を設置。さらに、バイオマスやバイオガス発電所、太陽光送水ポンプ、灌漑、太陽光小規模配電網など再生可能エネルギー・プロジェクトに資金提供。スリランカでは、2004年以降、10万世帯以上が送電網に頼らない電化プログラムの恩恵を受け、村落水力発電・バイオマス・プロジェクトにより現在4,703世帯に電気が供給。また、826の農村部の中小企業にも新規に電気を提供。

IDAは各国と協力して説明責任と制度の強化を図ってきました。
過去10年間にIDAは、以下のような支援を行っています。

調達
  • 41か国で政府による調達の透明性と効率性が改善。例えばブータンでは、調達の専門家グループを整備するため、ベンチマーク、基準、能力を構築し、将来の発展を支える資格・トレーニングの仕組みを整備。
財政資金管理
  • 世界の24か国で財政資金管理の有効性と効率性を改善。アフガニスタンでは、財政資金管理制度に対するIDA支援によって、政府の財政収入を38%(2002-2003年)から67%(2006-2007年)に拡大。
コミュニティ主導型開発
  • バングラデシュでは、災害の起きやすい最貧地域にある約1,000村落における20万世帯以上(約200万人)に対してコミュニティ・インフラや飲料水、道路、橋、信用や市場へのアクセス、収入の手段につながる生産的投資を提供。



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