2011年12月5日、アムスバーグ副総裁が釜山で開かれた「第4回援助効果向上に係るハイレベル・フォーラム」出席後に来日しました。今年5月に引き続き、担当する世銀の新融資制度「成果連動型プログラム融資制度(P4R)」について、政府関係者、開発機関、シビルソサエティ組織、有識者等、様々なステークホルダーの方々と意見交換を行うための来日でした。この関連で、パブリックセミナー「開発の効果を高めるために:釜山援助効果会議と成果連動型プログラム融資制度(PforR)」を東京事務所で開催しました。 PforRは世界銀行が30年ぶりに策定する新融資制度です。道路や発電所の建設など個別の案件を支援し工事の進捗状況に応じて資金を流すプロジェクト融資(IL)、及び財政支援を行い政策改革などに対し一括して資金を流す開発政策融資(DPL)という既存の2制度を補完するものです。PforRは、世銀の支援がセクター別プログラムの改善に直接向けられ、成果に連動して資金を流すこと(disburse)によって、成果の着実な達成及びそのためのキャパシティ整備が一層進むことを狙っています。 パブリックセミナーでは、(1)成果重視のアプローチ、(2)途上国のオーナーシップ、(3)キャパシティ・ビルディング、(4)援助を取り巻く環境の変化に対する新たな対応、といった視点を中心に、釜山のハイレベル・フォーラムにおける議論に関する報告がありました。特に、NGOを含む民間部門の役割の拡大や、中国、インド、ブラジルといった新興援助国の台頭といった環境の変化に対して、援助の効果を高めるとの観点から国際開発機関に新たな役割が求められているという点が強調されました。 PforRについての質疑応答の中で副総裁から、PforRは市民社会などからの意見を踏まえ、環境リスクなどの大きいプロジェクトには用いられないで当面は世銀の融資業務の5%以内に抑えること、成果を評価する指標を明確にするだけでなく成果達成のプロセスについても透明性が必要であり、キャパシティ強化も重要である、との指摘がありました。  | ヨアヒム・フォン・アムスバーグ業務政策・借入国サービス総局副総裁 |
|  | セミナーでは参加者と活発な質疑応答が行われました |
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PforRについての基本理念(コンセプトノート)、これまでのコンサルテーション実施概要については「成果連動型プログラム融資制度(PforR)」 をご覧ください。 |