国別援助政策策定

世界銀行では、定期的に、国毎の援助政策が策定されます。その策定結果は“Country Assistance Strategy(CAS) ”と呼ばれる報告書の形でまとめられます。報告書(CAS)は2-3 年ごとに更新されますが、国によっては、中間時点で進捗報告書も作成されます。CAS は当該国関係機関及び他の援助機関・団体と協議の上で作成される世界銀行グループ全体の文書となっています。CAS は世界銀行の使命である、被援助国の貧困緩和をその基本方針としてまとめてあり、その目的は、世界銀行グループの援助が最も有効に、かつ、持続可能な貧困緩和が達成可能な基本分野・部門を明確にすることです。

CAS は当該国自身の将来開発目標・計画を原点に、当該国の開発状況についての世界銀行の総合的な判断を示しています。CAS では政府開発目標・政策を背景に、他の開発援助機関の援助動向も考慮した上で当該国のニーズに合った、世界銀行グループの援助すべきプログラムを選別して記述してあります。CAS は原則、次に列記する6章からなっております。

第一章 - 要約
第二章 - 当該国状況
第三章 - 開発プログラム及び見通し
第四章 - 世界銀行グループ援助政策
第五章 - リスク
第六章 - 結論・結語

また、中国、インド等の大国については、さらに各部門・分野ごとにSectorReport と呼ばれる文書も作成されます。その内容は、CAS でカバーされる項目に類似しておりますが、当該部門・分野についての現況、将来計画、問題点、世界銀行の採択すべきプロジェクト・テーマ等について記述されています。CAS とともにSector Report 等が新規案件プロジェクトを作り上げていく上で重要な基礎資料となります。




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