IDA資源の配分方法

 

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IDA81の融資適格国は、譲許的資金に対する非常に切実なニーズを持っています。しかし、融資に回すことのできる資金(資金供与国が一度供与を約束すると、実質的に確定するもの)は、各国のニーズを大幅に下回る傾向にあります。そのため、IDAは乏しい資源をそれぞれの融資適格国に配分しなければなりません。ここでは、借入国の政策面での実績と制度面での能力に基づいて資源配分を行うことにより、貧困削減にもっとも役立ちそうなところに資源を集中させる方法について説明します。

1. 適格性

IDA資源を借り入れる資格のある国を判定するにあたっては、以下の3つの基準が用いられます。

  • 相対的貧困。これに該当するのは、1人当たりGNPが既定の境界値である1,025米ドル(200671日現在)を下回っている国です。
  • 市場の条件で借り入れるだけの信用力がないため、国の開発プログラムを実施する資金を調達するために譲許的資源を必要としていること。
  • 政策面でのすぐれた実績。これに該当するのは、成長と貧困削減を促進する経済/社会政策を実施している国です。

2. 配分基準

融資適格国間のIDA資源配分を決定する主な要素は、各国の経済成長/貧困削減促進政策の履行実績です。これは国別政策/制度評価(CPIA)によって評価されていますが、IDAの実績連動型融資額配分制度の中でCPIAの役割を十分に強調するため、国の総合得点はIDA資源配分指標(IRAI)と呼ばれます。またIRAIのほかに、ポートフォリオ実績とガバナンスも、配分プロセスにおける大きな特徴となっています。IRAI、ポートフォリオ実績、ガバナンスはともにIDA国別実績格付(CPR)を構成しています。またCPR以外に、人口と1人当たり所得もIDA配分を決定する要素となります。

3. 実績格付

毎年、世界銀行の職員が各借入国の政策実績の質を評価します。こうした評価の基準と方法は、経験から得られた教訓や調査結果が加わることにより、次第に進化しています。1998年から、この国別実績評価は、政府の政策の評価だけでなく、そうした政策を実行するために設けられている制度の評価にまで拡大されました。ここでは、16の実績基準が次の4つのグループに分けられています(国別政策/制度評価(CPIA)質問表 2006を参照)。

  • 経済運営
  • 構造政策
  • 社会的包摂/公正を実現するための政策
  • 公共セクターの運営と制度

IDA14次増資交渉時、世界銀行理事会はIDA国別実績格付の数値を2005年の結果から開示することで合意しました(IDA 国別実績格付の開示を参照)。

2005年のCPIAIRAI)得点については、2005IDA資源配分指標をご覧ください。

こうした実績評価では、各国で進行中のプロジェクト・ポートフォリオの実績も考慮します。総合格付は政府の実績の優劣によって上下し、IDA国別実績格付(CPR)に反映されます。

2005年のCPR、ポートフォリオ、およびガバナンスの格付については、2005年IDA国別実績格付をご覧ください。

4. 配分プロセス

IDA資源の配分は主に、年1回の国別実績/制度評価の中で、各借入国の格付により決定されます。またIDA14の合意では、IDAの優先課題の中でももっとも重要な課題はサブサハラ・アフリカ諸国の経済/社会発展の促進であるため、これらの国の政策実績が優先的配分を受けるに値するものであることを条件として、これらの国を配分プロセスの中で優先しなければならないという提言がなされています。IDAIBRDの両方から資金供与を受ける資格を持つ借入国(「ブレンド国」)の場合、IDAの配分は、それらの国の信用力やIDA以外の資金調達源の利用状況をも考慮したものでならなければなりません。個々の国への実績連動型融資額配分は、国別援助戦略(CAS)融資プログラムの策定の要となっています。

5. 融資と実績

IDAの管理者は、各国に対して実行中の融資を計画配分と関連づけて監視しています。したがって、1人あたりの実行中の融資は実績レベルと強固な相関関係を持っています。こうした融資と実績との強い結びつきは、有効な資源利用への政策実績の貢献度がもっとも高い国への、融資のいっそうの集中化につながっています。IDAの国別評価/配分プロセスの詳細なあらましについては、IDA14次増資報告書の付録1  をご覧ください。

最終更新:20078




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