
1990年代後半、エネルギー需要はGDP拡大のペースを30%超えて増加しました。エネルギー供給の拡大は農業や工業の発展にとって不可欠でした。農村部の貧困層に電力を供給することにより、保健・教育面の水準が改善されます。また、従来からのエネルギー源に代わる代替エネルギーは環境破壊を抑制します。

農村部エネルギー・プロジェクトは以下の目標を掲げて進められました。
- 配電網を32の省の690の自治体に拡大する。
- 政府が長期的に存在可能な電力部門を維持できるようにする。
- 国の配電網がまだ整備されていない地域には代替エネルギーを適用する。

今では、ベトナムで最も貧しい農村部に住む約270万人にとっても、生まれて初めての安定した電力が供給されています。その結果、所得が上がり、健康状態が改善し、教育の質が向上したほか、家事に費やす時間が減り、ビジネス発展のために費やす時間が増えました。
特に顕著だった成果:
- 最近になって電力を供給された人のうち、男性の30%以上、女性の29.8%が、所得が向上したと報告しています。
- 新たに電力供給を受けることになった地域で新しい小規模事業が大幅に伸び、新規雇用が多数報告されています。
- 診療所は、診察・治療状況が改善し、コミュニティの医療についてのコミュニケーションが充実したと報告しています。
- 夜間に照明を使えることになったので、子供たちの勉強時間が増えました。
- 政府による農村電化拡大プログラムにより、農村家庭のアクセスが1996年の50.7%から2005年には90.7%に拡大しました。

- 2000-2006年に調達された資金2億1600万ドルのうち、IDAは1億5000万ドルを拠出しました。
- エネルギー分野に長期的に関与し、必要な改革について対話を進めています。
- 政府、利用者、ドナー資源をひとつのプログラムに結集する「農村電化のための10年間マスター・プラン」の設計を支援しました。
- 同プログラムの管理状況を改善しました。
- 政府が農村ネットワークのための技術基準を設定するのを支援しました。

IDAは、サービス基準と、農村電化実現のための制度的枠組みを改善する第2次農村エネルギー・プロジェクト(2億2000万ドル)の資金を援助しています。同プロジェクトの後には、辺鄙な場所にある家庭や山岳地帯や島のコミュニティの電化も完了する第3次農村エネルギー・プロジェクト(2010年に着手)のほか、農村配電プロジェクト(2008年の着手が提案されている)が計画されています。