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奨学金によって伸びたバングラデシュの女児就学率

2009年10月更新
IDA at Work: Bangladesh
Low-cost Private Power Generation in Bangladesh
リンク:
- IDAとは?
- バングラデシュでの世銀の活動

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課題

この奨学金プログラムは、革新的取り組みの試行の場として位置づけられており、女子中等教育奨学金プログラム(FSSAP)の下で開発されたアプローチや手法が、他の国の政府やドナー資金によるプロジェクトなどに応用されることが多くなっています。バングラデシュなどで実施された初等教育イニシアティブもそのひとつです。このプロジェクトは全体的な改革に取り組もうとするものではなく、バングラデシュ政府が、アジア開発銀行(ADB)、ノルウェー開発協力局(NORAD)、欧州連合(EU)などのドナーとのパートナーシップの下で取り組んだより大規模な取り組みの中のひとつです。

アプローチ

IDAの資金によるバングラデシュ女子中等教育援助プログラム(FSSAP)は、1993年に始まり、奨学金を支給することで、女子が中等教育を受けやすくするという政府プログラムを支援しました。教師のトレーニング、学校や生徒へのパフォーマンス・インセンティブの提供、そして上下水道施設の整備によって学校の質を高めました。このプロジェクトではバングラデシュの507郡のうち121郡が対象となりました。

結果

バングラデシュの女子中等学校就学人数は1991年の110万人から2005年には390万人へと大きく伸び、貧困地域や僻地に住む女子の就学数も増えました。これによりバングラデシュは、ミレニアム開発目標の1つである「教育におけるジェンダーの平等」を予定よりも早く達成することができたのです。

特に顕著だった成果:
- 女子の就学率は17年間で67%増え、女子就学率が就学率全体に占める割合は、1991年の 33%から1997年には48%、2008年には55%弱になりました。
- 女子の修了率が急上昇しました。プロジェクト対象地域における女子の中等教育修了試験合格率が2001年の39%から2008年には62.8%に増えました。
- トレーニングが増え、その質が重視されるようになりました。このプロジェクトの下、3万3000人以上の教師がトレーニングを受けました。学校経営委員会のメンバー約6万4000人と6, 000の教育機関のPTAのメンバー6万4000人が、学校経営の説明責任に関して、教育の質と学習にふさわしい学校環境に重点を置いたトレーニングを受けました。
- 目標を上回る数の学校がプロジェクトに参加しました。当初の目標よりはるかに多い約7,000の学校が、教育省との共同契約を結びプログラムに参加しました。
- ニーズを満たすため、新しく学校が建設されました。極めて辺鄙な地方や取り残されたコミュニティにおける中等教育アクセス拡大のため、25校が新設されました。
- さらなる恩恵ももたらされました。同プロジェクトの間接的恩恵として、若年の結婚や出産率が減り、栄養状態が改善され、女性がより高所得で雇用されるようになったことが確認されています。

IDAの貢献

IDAは 1993年以降、女子の中等教育アクセス拡大を目的としたいくつかのプロジェクトに1億8500万ドルを拠出しています。1990年代初め、政府が政策を策定し、IDAは政府の政策イニシアティブを大規模に進めるための手はずを整えました。IDAは次に、教育省内で、奨学金プログラムの運営・監督に当たるプログラム運営部門の構築と強化を支援しました。IDAの支援は121の郡に及び、政府はこれらの郡での成功を見届けた上で、同プログラムを全国に拡大しました。革新的なメカニズムとして、銀行から個々の女子の銀行口座に奨学金が直接振り込まれるという直接支援の方法が取り入れられました。

パートナー

この奨学金プログラムは、革新的取り組みの試行の場として位置づけられており、女子中等教育奨学金プログラム(FSSAP)の下で開発されたアプローチや手法が、他の国の政府やドナー資金によるプロジェクトなどに応用されることが多くなっています。バングラデシュなどで実施された初等教育イニシアティブもそのひとつです。このプロジェクトは全体的な改革に取り組もうとするものではなく、バングラデシュ政府が、アジア開発銀行(ADB)、ノルウェー開発協力局(NORAD)、欧州連合(EU)などのドナーとのパートナーシップの下で取り組んだより大規模な取り組みの一部です。

次のステップ

同プログラムは女児の教育へのアクセス拡大のための画期的取り組みであることが証明され、先駆的事業として広く認められました。その結果、バングラデシュ政府は同プログラムを全国的に拡大しました。他の国々もバングラデシュの経験に倣い、IDAの支援を受けて同様の奨学金や条件付現金給付プログラムを実施しています。

国レベルでジェンダーの平等を実現した政府は、やはりIDAの支援を受けた新しいプロジェクト「中等教育の質とアクセス拡大プロジェクト」の下で、経済的・地理的に不利な立場にある少女たち、また貧しい少年たちにも手を差し伸べることにいっそう力を注ぐようになっています。教育省は、奨学金プログラムと並行して、ガバナンスと説明責任の向上によって教育の質を改善することを狙いとした改革に取り組んでいます。IDAは一連の教育セクター開発融資を通じてこれを支援しています。

さらに詳しくお知りになりたい場合

プロジェクト文書
ファクトシート(テキスト版)



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