
1990年代の半ば、ガーナの国民1750万人のうち3分の2以上が農村部に住み、安全な水を利用できるのはそのうち推定35%に過ぎませんでした。整備された下水道設備を利用できる人々は、さらに少数でした。ガーナで報告される疾病の上位5つのうち4つまでが、マラリア、下痢、皮膚病、腸内寄生虫などの水に関連する疾患でした。

これに対処するため、政府は、1994年に新たなコミュニティ上下水道国家プログラムを開始しました。この戦略の中心は、地域コミュニティに水の管理責任を委譲することでした。
- まず、IDAは、1994年から2000年にかけて、同プログラムに2500万ドルのクレジットを提供しました。
- 1999年には、「第二次コミュニティ上下水道プロジェクト」に融資を行いました。同プロジェクトの目的は、4つの州-アシャンテ、ブロンゴ・アファフォ、アッパーイースト、アッパーウエスト-の町や村の改良されたコミュニティ上下水道サービスへのアクセスを拡大することでした。
- 同プロジェクトは、大規模な地方分権化モデルを用い、郡の議会を通じて、コミュニティや学校に上下水道設備を建設するためのグラントを支給しました。

同プロジェクトにより、79万5000人-ガーナの農村人口の6%-の人々が、安全な上下水道設備を利用できるようになりました。
特に顕著だった成果:
- 現在、2014のコミュニティが、自ら計画し建設を手伝った上下水道設備を利用・管理しています。
- 3000の上下水道委員会及び41の給水理事会が結成され、コミュニティによる上下水道設備管理に関するさまざまな点に関して研修を受けました。
- トイレ業者や地域の職工、ポンプ管理者が、地域の上下水道設備の建設、操作、保守に関する訓練を受けました。
- 42の郡(138の郡のうち)が、上下水道プログラムを積極的に推進しています。
- コミュニティ上下水道局が、全国レベルでプログラムを管理しています。コミュニティ上下水道局は、中小企業を支援し、2001年の「手洗いイニシアティブ」で国際コミュニティに参加する等、衛生の奨励に取組んでいます。

- 1999年から2004年の間に、2500万ドルを融資しました。
- 過去10年間に、あらゆるレベルのセクター機関と強固な関係を構築しました。
- 郡を中心とした長期上下水道プログラムの開発において、政府を支援しました。このプログラムは、他のドナー支援介入の共通枠組みとして活用することが可能です。
- 同プロジェクトは、教育、保健、地方分権化、農業への支援を含む、ガーナ農村部への世銀の介入の広範なポートフォリオの一部です。

- プロジェクトの次の段階は、小都市の水道管網の整備は「小都市上下水道プロジェクト」に基づいて維持され、コミュニティの水源の開発は、IDAの融資によるマルチセクターの「コミュニティを基盤とした農村開発プロジェクト」に基づいて実行されるように、計画されています。
- 今後、郡による基金の迅速な黒字化の確保に欠かせない財政管理システムと監視メカニズムの強化に、重点を置く必要があります。
- 地域の需要から生まれるビジネスの機会に適切に対応できるように水道セクターの中小企業の能力を開発するため、民間セクターの能力を強化する必要があります。
- 下水道設備の効率的な整備のため、世銀は、より低廉なトイレの供給(地元の材料を活用する等)を図り、持続可能なコミュニティ・レベルでのマーケティングを重視した下水道設備への介入を計画しなければなりません。