
9年間に及ぶ内戦の後、1999年の和平合意が成立したシエラレオネでは、ただちに社会復帰・復興プログラムに着手しました。このプログラムでは、まず、元兵士の武装解除、動員解除及び社会復帰を図ること、次に、内戦の被害を受けたコミュニティから避難した膨大な数の住民に復帰を促すために、こうしたコミュニティへの支援を提供することに重点が置かれました。

IDAは、シエラレオネ復興の取組みを支援するための数々のプロジェクトに融資を行いました。コミュニティ再建復興プロジェクトは、元兵士向けの職業訓練・雇用イニシアティブや破壊された村落を再建するサブプロジェクトに融資を行う形で、政府の復興プログラムを直接支援しました。

社会の安定と経済活動を回復させるために作成されたプログラムから、推定100万人以上のシエラレオネ国民が直接・間接に恩恵を受けました。
特に顕著だった成果:
- 12の県の16の動員解除センター及び7つの臨時ケアセンターが、7万2000人の兵士の武装を解除しました。
- 5万人近い元兵士が職業訓練を受け、その半数近くが就職又は自営業に就きました。
- 22万人以上の国内避難民が、自分が希望した土地に戻りました。
- 元兵士の3分の2は、現在、自分が希望したコミュニティに住んでいます。
- 農業、コミュニティのインフラ、教育、保健、小規模企業の促進・再建及びその他の分野において、269件のプロジェクトが実施されました。
- 84の学校と28の診療所が業務を再開しました。
- 20万人が飲料水を手に入れることができ、9000ヘクタールの土地で耕作が再開され、100万ヘクタール近くの農地で生産性が向上しました。
- こうした投資が農業や地方政府、学校、簡易診療所に新たな息吹を吹き込み、住民が平常の生活を取り戻せる環境を整えました。

- プロジェクトの総コスト4134万ドルのうち、2360万ドルを提供しました。
- 内戦後のシエラレオネにおける動員解除、武装解除、復興のための機能的で継続維持が可能な制度を構築しました。
- 内戦で荒廃したこの国の農村部における社会・経済的復興の基盤を提供しました。
- また、世界銀行は、シエラレオネの「武装解除・動員解除・社会復帰計画」のために1997年に複数のドナーにより設置された信託基金3150万ドルの管理に、重要な役割を果しました。この結果、予測を上回る人数の元兵士に対し、社会復帰サービスを提供することができました。

アフリカ開発銀行 が1224万ドル、地域コミュニティが410万ドルの融資を提供しました。

2002年、同プロジェクトが生み出した専門的能力、管理能力、資産、コミュニティへの働きかけを強化するため、シエラレオネ政府は、国家社会活動協会(NaCSA)を設立しました。NaCSAは、3500万ドルの独立したクレジットを基盤に、IDAが融資した国家社会活動プロジェクトなどドナー資金によるプロジェクトを実施しています。