
民間部門が新興市場経済において必要とする機関を設立し、アルメニアに対する投資家の関心を高めることが課題でした。

対外投資および輸出の円滑化にむけた学習・改革ローンにより、民間部門を対象とした開発庁-アルメニア開発庁(ADA)-が設立されました。ADAは商取引プロセスの効率化を図るためのワンストップ・ショップとして、また民間部門と政府の間の仲介的存在として機能する機関です。そして投資および輸出の促進にむけて明確な戦略を策定し、アルメニアの競争力を高める取り組みを行なっています。アルメニア開発庁は同国の世界貿易機関加盟と同時に発足し、独立国家共同体において最も自由な対外投資制度を導入しました。

全体的な成果として、同プロジェクトにより対外投資は10年間で10倍以上増加し、1995年の1900万ドルから2005年には2億5200万ドルとなりました。同様に、ADAによる輸出円滑化にむけた取り組みも輸出増に貢献しました。輸出高は1995年の2億7000万ドル近くから2005年には9億7000万ドル以上まで増加しました。
特に顕著だった成果:
- 投資ならびに輸出を効果的に促進するための政府機関を設置しました。ADAは2006年の多数国間投資保証機関(MIGA)の評価対象となった途上国の投資促進機関114の中で上位5位内にランクされました。
- 投資ならびに輸出の促進に向けて、投資家サービス戦略を含む長期戦略が考案され実施されました。

- 2002-05年の100万ドルの学習・改革ローンと並行して、国際金融公社(IFC)およびMIGAによる技術協力も行なわれました。世界銀行グループが協力して制度面での能力強化にむけて取り組んだ好例です。
- ADAの財政基盤が確実に安定し始めるように、調達および財務管理状況の監視を含めて信託管理を行いました。
- DAとIFCが並行して行なった投資はアルメニアの民間部門および投資環境を堅実に促進していくことを目的としています。例を挙げると、企業育成ローンおよび企業開発プロジェクトにより、投資先としての同国の認知度が高まりました。貿易と関税に関する政策支援は貧困削減支援融資の下で行なわれ、ADAの成功にも貢献しました。また、それと並行してIDAの公共部門近代化プロジェクトにより、公的機関全体が近代的になり透明性も改善されました。.

アメリカ国際開発庁 は輸出促進のための活動・研究に120万ドルを拠出し、プロジェクトを補完しました。

現在のADAは効果的な投資・輸出を促進する機関として主に政府の出資により運営されていますが、将来的には自立を目指しています。また、補足的支援の提供についても他のドナーと協議を進めています。アルメニアにおけるアプローチの柱として、IDAは引き続き民間部門主導の開発を継続します。IFCは同国内での活動を過去2年間で倍増させました。