 | 東京会場には約40名が議論に参加 |
2008年2月5日、東京 - 世界銀行は本日、パブリックセミナー「防災分野での世界銀行の取り組み」を世界銀行東京事務所・東京開発ラーニングセンターで開催しました。主会場の同センターには政府、企業、大使館、学生など約40名が集まり、神戸大学大学院国際協力研究科、広島大学大学院国際協力研究科、東京大学大学院「人間の安全保障」プログラム、京都大学大学院地球環境学堂の研究者や大学院生がテレビ会議で参加しました。 甚大な人的・経済的損失を引き起こす自然災害・人的災害に対する準備と災害復興への支援は、途上国の貧困削減のための重要な項目のひとつです。災害による死亡者の95%以上は途上国で発生し、途上国での自然災害による損失(GDP%)は先進国の20倍に達するといわれており、災害発生時に最も被害に苦しむのは途上国といえます。 2006年6月、世界銀行理事会は、国連国際防災戦略(ISDR)システムの下で災害による損失軽減のための長期的なパートナーシップとして、2005年に神戸で開催された国連防災世界会議の成果文書「兵庫行動枠組」の達成のための「防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)」の設立を承認しました。  |  | レスター・ダリー 世界銀行駐日特別代表代行 | サロージ・ジャー世界銀行 防災グローバル・ファシリティ事務局長 |
今回のパブリックセミナーでは、レスター・ダリー世界銀行駐日特別代表代行が司会を務め、冒頭、サロージ・ジャー世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)事務局長が基調報告を行い、2015年までに貧困人口を半減させるなどの8つの目標を掲げる「ミレニアム開発目標(MDGs)」達成に向け、貧困削減のための取り組み災害リスクの軽減を主流化することの必要性や、そのための取り組みのひとつである防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)の概要を紹介しました。 続いて、松岡由季・国連国際防災戦略(ISDR)兵庫事務所所長代理が、昨年10月に新たに兵庫事務所を開設した国連国際防災戦略(ISDR)の活動、2005年に神戸で開催された国連世界防災会議とその成果文書「兵庫行動枠組」などを紹介しました。最後に、角崎悦子・アジア防災センター主任研究員が、アジア防災センターを中心に、兵庫・神戸で活動する防災関連機関の活動を通じた多国間、多数セクター間の国際協力の取り組みである「国際防災・人道支援協議会(Disaster Reduction Alliance)」などを紹介しました。  |  | 松岡由季・国連国際防災戦略 兵庫事務所所長代理 | 角崎悦子・アジア防災センター主任研究員 |
参加者からは、ISDR、WHO、世界銀行が共同で立ち上げた ホスピタル・セーフ・キャンペーン(Hospitals Safe Campaign)はどのようなものか、非政府組織(NGO)などが防災分野の取り組みを進めるためにどのようなインセンティブを提供するべきかなどの質問が出されました。  |  | 神戸大学国際協力研究科 | 京都大学地球環境学堂 |  |  | 広島大学国際協力研究科 | 東京大学人間の安全保障プログラム |
プログラム・配布資料冒頭挨拶・司会 レスター・ダリー 世界銀行駐日特別代表代行
基調報告 サロージ・ジャー 世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)事務局長 資料
コメント 松岡由季・国連国際防災戦略(ISDR)兵庫事務所所長代理 資料
コメント 角崎悦子・アジア防災センター主任研究員 資料
サロージ・ジャー 紹介世界銀行の防災分野での戦略策定や政策助言を担当。防災グローバルファシリティー(GFDRR)事務局長として、自然災害リスクに直面している途上国の開発計画において災害リスク軽減が主流化されるための、国連やドナー政府・機関との連携業務を進める責任者。2005年、災害マネジメント専門家として世界銀行に入行し、この分野での調査研究、政策、業務実施に幅広く携わっている。それ以前は、インド行政職(IAS)として15年以上、インド政府に従事。災害後の人道支援・長期復興プロジェクト、複合的な災害のリスク・脆弱性アセスメント、早期警報システムの設計、市民向けの研修プログラムの開発、政策・制度構築、防災のための公的機関―企業―市民連携などに取り組む。また、国連開発計画(UNDP)インド事務所およびイラン事務所で、計5年以上にわたり災害復興マネジメントのシステム構築プログラムの実施を担当。多くの途上国政府による自然災害マネジメントシステムの構築にも携わっている。インド工科大学(IIT)カンプール校で土木工学の学位を取得。災害リスク軽減に関する論文も多く発表している。
関連リンク世界銀行の防災分野での取り組み(英語) 防災グローバル・ファシリティ(GFDRR、英語) 国連国際防災戦略(ISDR、英語) アジア防災センター ホスピタル・セーフ・キャンペーン(Hospitals Safe Campaign、英語)
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