 |
|
TICAD IV 開会式で演説するゼーリック総裁
|
世界銀行グループのロバート・B・ゼーリック総裁は5月28日、第4回東京開発会議(TICADIV)の開会式で共催者代表として演説し、福田総理、日本政府および横浜市に謝意を述べるとともに、日本がG8を主催する今年こそ、食糧、農業、気候変動などTICADで議論されるアフリカの課題に弾みをつける好機だ、と位置づけた。世界銀行の総裁がTICADに参加するのは初めて。
TICADとしては最大規模の参加となるアフリカ各国の首脳を前に、ゼーリック総裁はまず、今年のIDA第15次増資が416億ドルに及び、増資規模が過去最大になった、と紹介した。IDA拠出に対する日本国民の理解に感謝するとともに、アジア中心だった日本の援助の流れが変わってきた、と指摘した。「日本政府も国民もアフリカの重要性に対する認識を深めており、TICADは日本が直接アフリカ諸国の意見を聞く場としても重要だ」と語った。
総裁はまた、アフリカ訪問で見聞した社会開発、教育、母子保健などの分野の明るい兆しに触れ、「15年後のアフリカは、グローバルな経済成長の新たな極となるだろう」と予測、世界銀行グループとしてその実現のため支援を約束した。日本が戦後、世界銀行の支援を受けて新幹線や工場の建設を行った例に触れ、「アフリカでも(同じことが)できる」。世界銀行のサブサハラ・アフリカ地域に対するFYo7年の支援は、前年比30%増の75億ドルにのぼった。
アフリカが抱える課題についてはとくに、高騰する石油・食糧価格への対応が急務となっており、世界銀行は4月に「グローバルな食糧政策のためのニューディール」を発表している。総裁はTICADの場でもWFP、FAO、IFAD、UNICEFおよびアフリカ開発銀行と協議を続ける、と約束し、アフリカの農業生産拡大と生産性向上を図る必要性を強調した。世界銀行はすでにアフリカの農業向け融資を$8億に倍増し、また、世界銀行の民間支援機関であるIFCもアフリカへの投資、農業へのアドバイザリー支援をFY08年 の$7500万から2010年までに$4.1億に拡大する見通しだ。
|