コンタクト: David Theis (202) 458-8626 Amy Stilwell (202) 458-4906 東京: 平井智子 (81-3) 3597-6650 thirai@worldbank.org 財政基盤強化の必要性を指摘ワシントン、2009年10月21日— 今般、世界銀行グループのガバナンスに関する外部評価が、エルネスト・セディージョ元メキシコ大統領を議長とする委員会で行われた。同委員会は、世銀の一層のガバナンス改革を助長する勧告を行うと共に、金融危機対応イニシアティブの拡大を評価し、さらに世銀の財務基盤強化を支持している。 ロバート・B・ゼーリック世銀グループ総裁は、「我々の改革アジェンダに対し、貴重で時宜を得た御指摘を賜り、セディージョ元大統領と委員の皆様に御礼を申し上げる。この外部評価を、高い人望と豊富な経験を備えた方々にお願いしたのは、世界銀行グループが、今後も改革と改善を推進することにより、業務の強化を図ることができると固く信じているからだ。21世紀の世界銀行には、機動的で、貧困層に配慮し、効果的、革新的、説明責任が明確で、財務が健全であることが求められる」と、述べている。「委員会の勧告について今後、出資国やより幅広いステークホルダーと議論していきたい」 世界銀行グループのガバナンス改革ハイレベル委員会は2008年10月、ゼーリック総裁の呼びかけによって設立された。今回、委員会は以下の5点を勧告した。 - ボイスと参加の拡大
- 世銀グループの統治体制の再編
- 総裁選考プロセスの改革
- 幹部の説明責任強化
- 世銀グループの財務基盤の強化
「これらの勧告を始めとする委員会のご指摘は、2010年春の開発委員会に我々が行う報告に大きく役立つ」とゼーリック総裁は述べた。同総裁はまた、世銀が危機後の世界において重要な役割を担うことができるよう、委員会が世銀の財務基盤の強化を提案したことを多とした。 世界銀行グループのガバナンス改革検討ハイレベル委員会のメンバー: - エルネスト・セディージョ 元メキシコ大統領:エール大学グローバリゼーション研究所所長
- アルミニオ・フラガ 元ブラジル中央銀行総裁
- リマ・カラフ 元国連事務次長補、国連開発計画(UNDP)アラブ局長、元ヨルダン副首相
- ジョン・クフォー 元ガーナ大統領
- パスカル・ラミー 世界貿易機関(WTO)事務局長
- 緒方貞子 国際協力機構(JICA)理事長、元国連難民高等弁務官
- ジョン・F・W・ロジャーズ ゴールドマン・サックス取締役会秘書役
- ヘルマン・ヴァイフェルス 元世銀理事、元ラボバンク取締役会専務理事
- モンテク・シン・アルワリア インド計画委員会副委員長
- シュリティ・バデラ 経済競争力・小規模事業担当大臣、英国国際開発省国務政務次官
- 周小川 中国人民銀行総裁
背景世銀ではすでに、以下の改革が進行中である: ボイスの拡大: 第1段階として、サブサハラ・アフリカ諸国を代表する理事を一名増設(結果的に25人の世銀理事のうち、サブサハラ・アフリカ諸国代表理事は3名となる)。IBRD(国際復興開発銀行、中所得国が対象)における途上国の投票権割合は44%に引き上げた。今月イスタンブールで開かれた開発委員会では、第1段階からさらに踏み込み、途上国及び新興国の議決権を少なくとも更に3%増やし、投票権の割合を47%以上とすることで合意した。また、国際金融公社(IFC)のボイス改革も同様に検討されている。
世銀グループ統治体制の再編: 理事会主導による内部ガバナンス評価を実施し、理事会の運営やクライアントに対するサービスを改善するための作業プログラムを立ち上げ。 総裁選考プロセス: 2008年10月、加盟国は、世銀グループ総裁の選考は能力ベース、透明かつオープンなものとするとの重要なコンセンサスに達した。 幹部の説明責任強化: 世銀は現在、組織統括の不足や重複を見極めるため、組織の独立評価を進めている。 財務基盤: 世銀グループは、IBRD/IFCの資金面の制約に対処する政策として、IBRD払込資本に30億~50億ドルを注入する増資に当たっての選択肢を提示した。実現すれば20年ぶりの増資となる。IFCもまた、危機の最中やそれ以降に、フロンティア市場を含めた民間セクター開発で引き続き主導的役割を担うため、増資を検討中である。
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