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「泥縄式で対応していく時代は終わった」我々全員が今「責任あるステークホルダー」へ、とゼーリック総裁

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Series #:2012/066/EXT

大きく変化した世界の現実に、「援助を超えて」対応を呼びかけ

ワシントン、2011年9月14日 - 世界銀行グループのロバート・B・ゼーリック総裁は、「泥縄式で対応していく時代は終わった」と述べた上で、全ての国が世界経済における「責任あるステークホルダー」として、将来の課題へ備えつつ現下の問題に対応し、健全な国際システムの確立と、自国の問題の解決に当たる必要があるとしている。

本日、ジョージ・ワシントン大学で行われたスピーチ「援助を超えて」の中でゼーリック総裁は、世界は、世銀が設立された1944年当時には想像もつかなかった新たな現実を認識する必要があり、先進国も途上国も、技術革新や民間投資も、そして、世界人口の50%を占めながら往々にしてないがしろにされてきた女性の力も、全て動員できる国際システムへ移行していくことが求められていると述べている。

ゼーリック総裁は、2005年に中国の国際的役割に関して初めて使った「責任あるステークホルダー」という言葉を用い、「この新たな世界への適応には、我々全員が今、責任あるステークホルダーになることを認識する必要があります」と訴えている。

また、来週開催される世界銀行年次総会を前に、「泥縄式で対応していく時代は終わった」と述べている。「もし我々が先を見越すことができず、変化に適応せず、目先の政治的策略から脱却せず、権力には責任が伴うことを認識しないのであれば、我々は、危険な潮の流れに飲み込まれてしまうでしょう。この点こそが、先進国・新興国の区別なく、我々全員にとっての歴史の教訓です」

ゼーリック総裁はまた、世界経済の枠組みとしてブレトンウッズ体制が確立された1944年の時代から世界は大きく変化したと述べた。途上国はもはや植民地として依存状態にあるのではなく、「南・南」貿易や相互の知識交換を進めるなど、今や世界経済に占める割合を伸ばしつつある。また、世界のあり方について発言力を増しつつあり、開発ソリューションを他国に提供するようになった。但し、何十億人もの貧困層を抱えている。

「『新たな通常』は、通常な状態がない状態です。新たな通常は、固定的でなくダイナミックに変化し、より多くの国が立ち上がり国際システムを形成するものです。つまずく国もあるかもしれません。こうして立ち上がった国々は、新たなネットワークに様々な組み合わせとパターンで参画するでしょう。この新たなネットワークが旧来のヒエラルキーに取って代わりつつあります」とゼーリック総裁は述べている。

しかし、先進国はこうした変化をまだ十分に認識しておらず、依然として「我々の言うとおりにしろ。やるとおりにするな」という姿勢を変えていない。膨大な財政赤字を抱えながら、財政の規律を守れと説教をし、債務の持続可能性を唱えながら、自国は空前の債務を抱えている。

先進国はまた自国の問題にきちんと取り組んでいないが、そのことは世界経済の足を引っ張りかねない。欧州各国は、ユーロ通貨の統合に伴う責任を担うことに抵抗している。日本は、混乱している経済成長モデルを立て直すための改革に抵抗してきた。米国は、巨額の債務を抱えながらも、債務の加速要因の削減方法について合意に至っていない。

「援助を超えた」世界では、ヒエラルキーの強い旧来の世界は過去のものだと認識され、先進国と途上国の関係はこれまでと異なってくる。そこでは、優れた政策の方が援助資金よりも重要となる可能性もある。

「その目標は、チャリティではなく、成長の多極化をさらに進めて相互利益を図ることです。『援助を超えた』世界では、G7の健全な経済政策がGDPに占める援助の割合と同様に重要となります。 『援助を超えた』世界では、不均衡、構造改革、化石燃料への補助金や食糧安全保障に関するG20の協定が、GDPに占める援助の割合同様に重要となるでしょう。『援助を超えた』世界では、進んだ新興国が、経験、市場開放、投資、新たな型の援助といった分野で、遅れた国を支援することになります」とゼーリック総裁は述べている。

途上国が「援助を超えて」いくためには、国内貯蓄の透明な形での動員・活用、良いガバナンス、開放性、透明性、市民による関与とボイスの促進、教育や強力なセーフティネット・プログラムを通じた自国民への投資が必要となり、公共機関および公務員には、結果を出すことが求められる。さらに、起業や民間投資の奨励、将来の生産性の基礎を築くためのインフラ投資、データ収集と情報共有を進める一方で、通信網整備への投資も必要とされる。優良なデータと情報は、少なくとも資金支援と同様に重要となる。

「国際レベルでは、貿易の開放および貿易への投資、エネルギー・アクセス、食糧安全保障、サービス・セクターにおける競争、気候変動対応を前進させるための国際協調によるイノベーションが求められます。但し、常に全員の参画を待つのではなく、成果の達成が可能な連合体が推進することになります。さらに、政策や資金調達の新たな可能性を探求するに当たり、G20を含め、全員が役割を担う国際協調システムを活用することが必要です」とゼーリック総裁は述べている。

この「援助を超えて」のスピーチの重要な点として、男女間格差を解消して女性に希望と力を与えることに触れている。その実現に向けてゼーリック総裁は、「50パーセント・ソリューション」を提唱した。

「我々が世界規模で男女平等の実現に取り組まない限り、また世界中の国、コミュニティ、家庭が女性の権利を認めて根深い不平等を変えて行かない限り、世界人口の半分を占める女性の潜在能力を100%引き出すことはできないでしょう。 女性に対し、土地所有権、事業の所有・経営および営業権、相続権、より高い所得能力、そして家庭内での資産管理能力を与えれば、子供たちの健康が改善され、女子の就学率が高まり、起業と経済生産性を向上させ、『援助を超えた』世界に一段と近づくことができるかもしれません」とゼーリック総裁は述べている。


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